金銀５枚の美濃囲いつくったら負け

　後手私。▲５６銀が早く玉頭銀を警戒しました。

　続いて下図

　先手玉頭銀には来ませんでした(笑)。図の▲６５歩は悪手でした。昔の格言に「振り飛車には角交換」というものがありましたが、振り飛車から角交換を許してくれるようではラッキーでした。ノーマル四間飛車の場合は、相手の攻めに乗じて絶好のタイミングで▲６５歩を突く必要がありあす。例えば、角交換のあとに両取りをかけられるとか。今回は角交換のあとに何も起こらないので▲６５歩は悪手となってしまいました。

　続いて下図

　△２２角打ちは悪手でした。味よく飛車桂馬を串刺しにしたつもりでしたが、▲７４飛車とされると７筋を逆襲されてしまいます。ソフト推奨は△７５飛と単に取る手。

　続いて下図

　ここで▲７６銀は悪手。△４９馬▲同銀△６９飛成と捌く順が生じていました。ソフト推奨は▲６３歩と飛車先を止める手。

　続いて下図

　図で▲５８金は疑問手でした。ソフト推奨は▲７９香車と馬に当てながら飛車の効きをガッチリ止める手。いい手ですね。

　続いて下図

　図の△５２金打ちは悪手でした。受け一方の手であることは分かっていたのですが、他に手が浮かびませんでした。金銀５枚の美濃囲いですが速水イマイチですね。

　ソフト推奨は△４７香。強気の一手ですね。仮に▲５３飛成と金をとられても金駒を打って守りを固めながら龍をはじく手が生じるので、大丈夫なようです。

　続いて下図

　図で▲５７金は悪手でした。△４９馬▲同銀△同龍の順が生じていました。

　代えてソフト推奨は▲４５桂と攻める手。

　続いて下図

　図の△３８銀の腹銀が決め手になりました。

　投了図の反省

　先手は５７の金が遊んでいますね。また、龍と小駒を使って、左辺から後手玉を攻略する順を選ぶべきだったと思います。

　後手玉は金銀４枚が玉を守っていますが、２筋が壁ですし、枚数ほど固くはありません。中盤以降は囲いを最小限にして攻めに駒を使いたいですね。